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夏季宿泊保育 【年長児&学童合同】

夏季宿泊保育レポート『なかよし通信2008年Vol.5』より
※Web向けに一部改編してあります。

今年も夏の宿泊保育がやってまいりました。今年度の参加児童数は、昨年度の25名を大幅に更新して、年長児6名と小学生25名の合計31名を数えました。もともとは本園の年長児の行事でしたが、少数なので学童も混ぜて連れて行っていたのが始まりです。現在ではすっかり合同行事になりました。毎年最も多くの学童が参加する行事で、参加数が示す通り、人気も断トツです。

今年度の年長児が入学予定の小学校は、学童の中にも在学生が多くいます。夏季宿泊保育のねらいの1つは、「同学区の年長児と学童の顔合わせ」ですので、年長児の中学校区別に1~3班にまとめました。今回はこのねらいをより明確にして、活動のほぼすべてを班行動としました。JL(Junior-Leader=ジュニアリーダー)となる6年生に偏りがあったので一部例外の入替えをしています。人数も11~12名と均等にならしました。


★初日 ~ 野外活動 ~

さて、初日の滞在先となるのが西山研修所です。お昼を済ませて、まずはウォークラリーにチャレンジします。2~3kmのコースです。もっとハードで長距離のコースもありますが、年長児や1年生の脚を考慮して最も短い、この「うぐいすコース」となります。各班のJLには簡略化された順路図が渡され、5分間隔で出発します。途中の「チェックポイント」「観察ポイント」に対応した問題を解くと得点がもらえます。踏破タイムは速いだけではダメで、○○分(秘密です。)ピッタリでなければ満点をもらえません。速すぎても遅すぎても1分ごとに1点が引かれます。これら得点の合計で順位を競います。

私は先導をJLに任せ、黙って3班の一番後ろから付いて行きました。コースも半分くらいになったころ、小雨がポツリポツリと降ってきました。北の空が暗くなって遠くから雷鳴も聞こえます。しばらく歩いていたら雷雨になりました。先発した班に連絡をとったところ、特に1班がだいぶ濡れたようですが、ふた班とも研修所まで何とか辿りつけたようです。途中で雨宿りしていたのは、私たち3班だけだったようです。

大きな木の下で雨宿りしていたら、ちょうどその場所からすぐのところにあった蕎麦屋さん(『SOVA TEA 越路』常陸太田市、0294-72-2333)が雨宿りに車庫を開放してくださいました。知らない土地で困っているとき、人の親切は本当にありがたいものです。雷雨の足止めが、子どもたちにはよい経験の機会をくれました。全員でお礼を言いました。

15時過ぎには雨も止みました。研修所に帰っておやつを食べたあとは、宿泊イベント恒例の野外炊飯です。虫除けと火傷防止に長袖長ズボン着用です。午後の雷雨で気温も下がり、それほど苦にはならなかったと思います。遠くの雷鳴に怖がる年長児と1年生と一部の4年生(笑)を励まし、全員で炊飯所に出かけます。小学生は軍手を着用して、低学年は薪の運搬、高学年はそれに加えて火の管理も行います。研修所の先生から説明を受けて調理開始。もちろん班ごとです。もう馴れたものです。各班ともJLとL(Leader=引率者)を中心に手際よく料理を進めます。

ただ、ここのところの夕立で薪が湿っていたせいか、火起こしに時間がかかりました。3班は野菜を切り始めてすぐ火起こしにかかっていたので、早くできあがりました。私が調子に乗って薪をくべて過ぎたので少々ご飯が焦げたものの、1班・2班がご飯を炊き始めたころには盛り付けも終わっていました。当初は全員で食べる予定でした。しかし、すでに18時です。花火とツチボタル見学を中止しても、20時のお風呂に間に合うかどうかわかりません。止むを得ず全員で食べるのを諦め、先に食べることにしました。3班が片付けに入ったころ、1班・2班の食事が始まります。3班は、自分たちと平行して1班・2班の片付けも始めます。そのうちに1班・2班も食べ終わって片付けに入ります。それでも時間的余裕はありません。各班の4年生にも檄(げき)を飛ばして、班に関係なく全員一斉で片付けを行いました。宿舎に戻ったのは20時10分、何とかお風呂も間に合いました。やれやれ。

★2日目 アクアワールド大洗

翌朝は清掃と朝食を済ませて出発です。行先は「アクアワールド大洗」です。夏休み中で予想通りの混雑でした。それぞれの班のJLに、前もってイルカショーやペンギンの食事時間などの時間表を渡してあります。初日の昼に班で集まって計画を立てました。入館して早速わかれて班行動に入ります。
3班は水族館の裏側探検に行くつもりでしたが、もう満員でした。午前中は選択肢が少なく、各班ともペンギンの餌付けを眺めてイルカショーというコースになったようです。会場では遠くの席に互いの班を確認できました。

昼食後は完全に別行動で、1班と2班がどうしていたか、私にはわかりません。それぞれマンボウの食事やら、ラッコの食事やらを眺めていたのでしょう。私たち3班は、通常の展示順路を辿るほか、大水槽でダイバーの話を聞いたり、おみやげを買ったりしていました。

最後は午前中に観覧席から眺めたイルカショーをアクアホール(水槽窓)から眺めました。水面で優雅なジャンプを見せるイルカたちは、幻想的な青い光の中を弾丸のように飛び交っていました。度肝を抜かれて真剣に眺めていた子どもたちの表情がとても印象的です。

そうこうしているうちに15時です。1班・2班はすでに玄関で待っていました。15時過ぎに出発、ついに帰園です。年長児と1年生は疲れたでしょう。2年生以上の子どもたちは、さすがにタフです。おやつが終わるとすぐに広場でフットベースなどを始めて遊んでいました。

★2日間を終えて

こうして2日間の宿泊保育は終わりました。ウォークラリー中の雷雨や水族館の混雑による混乱と、春に続いて今回もトラブル続きでした。しかし、宿泊保育の目的は、寝食を共にする非日常的な生活環境の中で「互いに関わること」それ自体にあります。私は「○○をした」「××に行った」ということを、あまり重要な達成目標と考えていません。それらは「互いに関わる」という目的を達成するための手段に過ぎないからです。トラブルの発生すらも、関わりを深める手段の1つになり得ます。この程度のトラブルならむしろ歓迎すべきことだったと思います。

危機感を覚えると結束が深まります。年の大きい子は小さな子ことを考えて行動しますし、小さな子は大きい子を信頼して付いていこうとします。小さい子の信頼は、大きい子にリーダーシップを自覚させます。同時に、小さい子は守られていることに心強さを感じて、今まで自分だけでは乗り越えられなかったことにも向かっていけるのです。

子どもを育てるのは親や先生だけではありません。子ども同士も互いに養育者なのです。大きい子は小さい子を育て、小さい子も大きい子を育てるのです。そういった経験が、子どもたちの成長には絶対に必要なのです。その意味では今夏も大成功だったと思います。

冒頭に書いたように、今年の年長児は全員誰かしらと学区を同じくしています。十分な顔合わせの機会となったことでしょう。6年生は卒業してしまいますが、同じ小学校の5年生以下の学童たちよ、来春の新1年生たちをよろしくお願いしますよ!

最後になりましたが、JL、SL(Sub Leader =サブリーダー=引率補佐)を努めた皆さん、ごくろうさまでした。また訪問施設の皆様もお世話になりました。

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