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関係性を阻害する「偏見」

— ※学童案内「なかよし通信」2010年第2号に寄せたコラムです。なお、一部Web向けに内容を改編しています。

「偏見」はよくないと言われます。なぜよくないのでしょうか?人種への偏見が差別につながるから、といった説明はあちこちで見かけますが、話が大き過ぎて実感がわきません。ですから、身近な人間関係で考えてみたいと思います。「偏見」とは、私たちの日常的な人間関係において、どのように作用し、どのような弊害を生むのでしょうか。

私たちは、誰かと知り合いになったら、互いに意思表示したり、はたらきかけをしたり、話を聞いて相手のことを知ろうと努めます。人間関係は、互いに関わり合うことで構築されます。

良好な人間関係の維持には、いま現在の他者のありのままを、互いに受け入れていかねばなりません。自分の心の中に正確な他者像を、互いに構築する必要があります。

まだよく知らない他者についての他者像は、自分の中で予測して構築するしかありません。いや、よく知っている他者でも、誰でも常に成長し変わっていきますから、その意味では、他者像は常に自分の予測に過ぎないと言えます。あくまでも予測に過ぎませんから、自分の描く他者像は、現実の他者とは異なっている可能性を、常に孕んでいます。

だからこそ、私たちにはコミュニケーションが必要なのです。現実の他者とのさまざまなやり取りで、自分の中の他者像をより正確なものへ修正していく必要があります。良好な人間関係は、修正の過程を積み上げることによって構築されていきます。自己の内面の他者像が、現実の他者とは異なるまま関係を続けても、人間関係はいっこうに深まらないでしょう。また、無理に付き合っても悪化していくだけです。

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コラム「自分の死をみつめて」

— ※学童案内「なかよし通信」2010年第1号に寄せたコラムです。なお、一部Web向けに内容を改編しています。

先月の半ば、私は手術を受けました。気胸の再発でした。医師によれば、右肺上部を数センチ切除してしまえば、今後の再発を抑えられるとのことでした。内視鏡施術で最短なら5日後に退院できるとのことだったので、手術を受けることにしました。

前日、手術全般に関する執刀医と麻酔医の説明を受けました。内視鏡といっても肺を切るわけですから、それなりにリスクはありました。大出血を引き起こすこともあるでしょう。強い麻酔も初めてで、アレルギー反応が出る可能性もあります。全身麻酔では静脈血栓塞栓症が起きやすく、40歳以上は高リスク群に入ります。血栓が肺の血管を塞いだら終わりです。肺炎の既往歴のある私は、術後に肺炎を起こすリスクも高かったようです。

私は、少なからず自分が死ぬ可能性があることに気づきました。前夜には、自分の人生はどうだったか、かなり真剣に考えましたと思います。

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社会の影と、人の教育 【シュタイナー教育】

※ 2009年冬季なかよし通信に載せたコラムです。なおWeb向けに一部内容を改編しています。

12月に入って冬らしくなりました。年末になるとクリスマスや年越しの準備やら、何かと慌しくなります。しかし、私の頭には毎年もっと別のことが浮 かびます。年末になると必ず話題になる、年々増える傾向にある自殺者のことです。2008年の自殺者は 32,299人です。2009年はさらに増加することが予測され、34,000人を突破する可能性があります。(世間体を気にして自殺を公表しない場合があるので、実際はさらに多いでしょう。)

「なぜ自殺するのか?」当事者に対してその問いは滑稽です。理由は簡単です。生きることが、死ぬことよりもつらいからです。死んだほうが楽だと思うから、死を選ぶのです。或る自殺失敗者(本当に自殺しようと行為に及んで失敗した人)によれば、自殺行為の直前には、死ぬこと以外は何も考えなかったそうです。そこまで追い詰められた心理状況は、私たちの想像を絶しています。「自殺なんて馬鹿げている」「自殺はいけない」といった忠告は、ほとんど意味がないように思います。何らかの理由で生きる意志がなくなってしまえば、自殺を選択することは、人間としてむしろ当然なのかもしれません。

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【新型インフルエンザ】ブタ由来とトリ由来

最近大騒ぎになっている新型インフルエンザですが・・・、ちょっと気になる記事があったので紹介しておきます。母里啓子さんの『それでもワクチン、打ちますか?』(週刊金曜日2009年11月20日号、P.20~21)です。

> 冬の終わったオーストラリアでは、今年は6000人の死者を想定していたものの、170人程度に過ぎず、むしろ例年の流行よりも軽かった、ということがわかっているのです。

母里(もり)さんは疫学の専門家で医学博士号を取得されています。以前からインフルエンザ・ワクチン接種の無意味さと危険性を指摘しておられる方です。新型のワクチンは急造でアナフィロキシーなどの副作用のリスクも季節性のものより高い可能性があります。医療従事者2万人に打ったところ、4人に重篤な副作用が現れたそうです。つまり7000万人に打てば1万4千人が重篤な副作用に見舞われる可能性があるということです。また信頼性にも疑問があり、一部のワクチンでは製造メーカーが想定した以上の副作用の事例が発生したことを受け、カナダでは州政府にメーカー自らが使用の中止を要請しました。(参照はこちら

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【インフルエンザ】感染予防には湿度50%以上

季節性・新型を問わず、厳冬期を前にすでに大流行と言ってよいと思います。10月28日に厚労省が発表したところによれば、10月18日-24日の5日間で、全国でインフルエンザの流行が原因で学級(学年・学校)閉鎖などの措置をとった保育所・幼稚園・小中高校は、1万3964にのぼります。

学校や保育所というのは、どうしても人が集まる場所です。しかも、同じ場所で長時間を過ごすわけですから、感染リスクが高くなるのは避けられません。それでも学校教育や保育は、文明化した我々には必要ですから、ある程度のリスクは覚悟しなければならないでしょう。施設側はできる限り感染リスクを低減する措置をとるべきでしょう。

ということで、感染予防について調べてみました。

  1. 石鹸をもちいて手を洗いは、水道の流水で15秒以上洗い流す。
  2. うがいは水道水でも効果がある。
  3. 栄養を摂り、睡眠(休養)もしっかりとる。

さらにウィルスが活動しにくい環境の調整も必要です。ウィルスは湿気に弱く、概ね湿度50%でウィルスの生存率が大幅に下がります。(生存率は20~35%の100分の1以下で、10時間後にほとんど死滅する。)

もちろん、ご家庭でも同じです。

部屋を暖かくするだけでなく、加湿器を用いるなどして湿度の維持に努めましょう。窓の結露や電気代など、子どもの安全を守るためであれば問題ではありません。

参考

宮内彦夫「湿度制御における感染管理」日本医療設備協会 <病院設備09 年1 月号寄稿論文>

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